―――さてと、どうしようか。
相沢祐一は目の前に展開している戦闘を目の当たりにして軽く後悔する。
到着早々予定外に姿を晒してしまった、本当は静観する時間が欲しかったのだが。
しかしそれも致し方ない、何せフェイトが危機を迎えていたのだ。
流石にそれを見逃すわけにはいかなかった、管理局員としても、知り合いとしても。
だが、相沢祐一は思考する。
相手は目視だけで三人、何れも魔力値が異常なほどに高い。
戦力分析も完璧には程遠く、決して有利な状況ではない。
姿を晒すのはメリットではなくデメリットだ。

(拙いな、こいつら規格外だ)

明らかに自分以上の難敵、狡い真似だけでは勝てそうに無い。
これは実戦だ、その癖奇襲強襲出来ず正々堂々と戦わなくてはいけない。
どんな素人だろうか、祐一は内心で苦笑を漏らした。
仕方なく祐一はゆっくりと歩くように空を進む。
無益な戦闘は嫌いだ、しかし……苦手ではない。
結局は、図らずして祐一はこういう戦闘ばかりしていた。

「それで、お前は何処の誰だ?」

態度だけは軟化して、表情は冷たく見つめる。
西洋の騎士の如く鎧のようなバリアジャケットに身を包んだシグナムに。
沈黙は許さないという意思を籠めて。

「……そういう、お前は何者だ」

動揺したような顔でシグナムは返した。
気を抜けない相手ではあるが、厭に人間臭い。
まるで感情を捨て切れていないようだった。
その態度に不審を感じるが、それはある意味では祐一にとって判断材料と成り得る。
相手が人間ならば、判断できる正常ならば、御する事も不可能ではない。

「時空管理局武装隊隊長、相沢祐一準空尉」

決意を込めながら名乗りを上げる。
相沢祐一は管理局に所属している魔法使いだ。
ならば……敵対する事に迷いは無い。
相手が管理局と反する者であれば、打倒するに他に理由は必要無かった。

「簡単に言えば、お前の敵さ」

自らの使命を違えない、それが相沢祐一の強さなのだから。

 

魔法少女リリカノンなのは
第十五話
「白銀の稲光」

 

不思議に思った。
何故この状況で相沢祐一はここまで平然として居られるのか。
明らかに祐一は自らの魔力量では到底敵わない相手に、しかし悠然と敵対する。
その自信は一体如何なる確信の元に根底を支えているのか。
武装隊隊長、管理局員である事を含めても戦力差は埋まらない。
精神が肉体を凌駕したとしても、実力差はそれ以上だ。
それが解らない筈もない。
……だから、不思議に思った。

「リューナ、何時まで遊んでるんだ」

フッと、祐一は呆れたように自らのデバイスに問いかけた。
投擲されたデバイスは、銀色の魔力光をまるで湯気のように漂わせながら不満そうに輝く。
それもそうだろう、幾ら相手の攻撃が防げるほど頑丈だからといって……祐一の行為は無謀だ。
デバイス自体に何の防御魔法も展開せずに、魔力を込めた斬撃を防がせた。
少しでも相手の魔力が上回ってでもいれば……今頃リューナは真っ二つになっていた筈だ。

「とっとと終わらせるぞ、無駄に時間を喰うなんて御免だ」

一方的にそう告げて、自然に祐一はデバイスまで辿り着いた。
決して速くない速度で……移動していたにも関わらず。
展開に思考が追い付いていない為に、その動作を見守る事しか出来なかった。

「―――シグナムッ!!」

その声は、祐一がデバイスを握ったと同時に遠くから響いた。
それは真琴と接近戦を繰り広げていた赤いバリアジャケットに身を包む少女。
真琴が繰り出す魔力の籠った轟拳をハンマー形のデバイスで捌きながら叫んでいる。
何をしている、そんな意思を込めながら叫ぶ。
それで、ようやくシグナムは動き始めた。
デバイスを持った祐一を敵と判断し、剣のデバイスを振りかぶる。
距離にして四歩、絶望的に近くに居た敵にようやく気付いたかのように。

『"Round shield"(ラウンドシールド)』

しかし、その一撃は刃が祐一の身体に届く前に障壁が防いだ。
脆くシグナムならば力を込めれば容易に突破出来るであろう障壁。
だが、力を込めるその僅かな隙さえも祐一は見逃さない。
否―――見逃さないのではない、初めからそれを狙っていたのだから見逃すはずもない。
ここで、自分の力を確信していた人間ならば祐一の行動を取る事は出来ないだろう。
自らが張った障壁が容易に突破されるなどとは思わない。
障壁とは一種の結界だ、他者を寄せ付けず侵入を防ぐ為のもの。
初見の相手では尚更……そう簡単に障壁を突破される事を想定しない。
だが祐一は慢心しない、自らの障壁の脆さを知っており、確信できるだけの力は元より皆無だ。
抜かれる前提で張った障壁に、油断も隙も在りはしないのだから。

『"Funf lanze"(フュンフランツェ)』

リューナの杖先から5本の閃光が飛び出す。
力を込め突破しようとしたシグナムは回避動作が一瞬遅れる。
距離は近い、クロスレンジで避け切れるほど遅い弾速では無かった。
魔力弾はシグナムを囲うように展開して覆いかぶさるように襲いかかる。
しかし、それは避ける必要が無いのならば意味の無い事だ。

『"Panzergeist"(パンツァーガイスト)』

魔力光がシグナムを覆う。
先程フェイトの魔法を悉く弾き飛ばした守りは、それ以下である祐一の攻撃を完璧に防ぎきる。
攻撃にやや特化したフェイトの魔法が防がれるのだ、通常の魔法では届くわけがない。
だが、それも確認済みなのか、祐一はフェイトを抱きかかえるとそのまま後退する。

「……っ!?」

急に抱きかかえられたフェイトは驚愕の表情で祐一を見るが、それを無視して出来る限り離れる。
デバイスを持っているために片腕で抱き寄せるように抱えられたフェイトは内心で混乱していた。
今の攻防の意味を理解する暇もなく、ただ状況が変わる。
それに気づいた今では、シグナムと祐一達との距離は大分離れていた。
ややロングレンジよりのミドルレンジ、そのぐらいは離れただろうか。
ようやく祐一はフェイトをそっと降ろすと、まだ茫然としているフェイトの頭を軽く叩いた。
まるで力の籠っていない手に、フェイトはキョトンとしながらも助けられた事だけは理解する。

「……すみません、助かりました」
「気にするな、相手が悪い」

そう言うと祐一はまるで悪餓鬼のように笑った。
表情は落ち着いている、やはり気負った様子は皆無だ。
やはり相沢祐一は何らかの自信をその身に秘めていた。
その姿に、数多の人間はどんな幻想を抱くのか。
根拠など無くても、余裕にはそれ相応の理由があり安心が出来る。
虚勢でも確信でもいい、何かを持っているからこそそれは生まれるのだから。

「各個撃破が出来れば理想的なんだが、望めそうもないな」

祐一が呟きながら観察を続ける。
数の上では有利だが、戦力的には楽観できない。
相手の力量は不明だが、単体でフェイトを打倒するほどの力がある。
普通の状態でフェイトに勝てない祐一が付属されたといっても勝率はそう簡単には動かないだろう。
戦術的にも戦略的にも、何時もならばここは撤退を選択する所なのだが。

「結界が邪魔をするって訳か、良く出来た戦場だな……ここは」

祐一は感心したように相手の手腕を褒めた。
フェイトはそれに頷いて、デバイスを構えなおした。
勝てる確率は低いが、抗戦して時間を稼ぐ事ぐらいは出来る。
前衛が負けている今の状況では、後衛の援護によって撤退を重視した方がいい。
つまりは、先程までと同じ……前に出て相手と戦うしかない。

「アルフ達が撤退の準備をしています、私達は前に……」
「いや、駄目だな」

フェイトが言いきる前に、祐一はそれを黙らせた。
驚いて、祐一の顔を凝視する。
今の状況で何故それが駄目なのか、それが解らない。
しかしそんなフェイトに向けて、祐一はあくまで冷静に状況を分析する。

「敵は強い、貴重な戦力を分担させる事は避けるべきだ」

確かに、各個撃破の危険がある時は固まっていた方が個人は安全だ。
だが……その言い分では、撤退準備にあたっている後衛にまで邪魔が入ってしまう。
時間がかかる転移魔法は集中が第一だ、邪魔が入れば中断させられてしまう事もある。
その危険性を考えるならば、前衛は出来るだけ前に出るべきだろう。
フェイトがそう反論しようとした、その行動を祐一は片手で諌めた。

「そう、貴重な戦力は……だ」

 

 

 


「次から次へとっ!!」

赤き少女、ヴィータはデバイスを振りかぶりながらそう愚痴る。
未だに戦力的には有利だとしてもこれ以上増援が現れるのは上手くない。
内心では焦りが積もるが、目の前の相手は一撃で墜ちてくれるほど甘くもなかった。

「……痛っ!!」

真琴は片腕に展開した防御魔法でヴィータの猛攻を防ぐ。
ランクの上では相手は確かに実力差がある強敵だ。
しかし一瞬一瞬に力を注げば勝てないまでも拮抗する事は出来る。
押せないまでも押されてない、そんな空相撲が続いていた。
後ろでは、フェイトの使い魔であるアルフがもう一人の敵と肉弾戦を繰り広げている。
両者の衝突は続く、真琴が攻撃をすれば相手は防ぎ相手が攻撃をすれば真琴は防ぐ。
正面から戦う二人にとって敵の攻撃を避けるより防ぎきる事で拮抗状態を展開している。
だが、この衝突もそれほど長くは続かない。
それは誰より真琴自身がよく解っていた。
一撃の重たさは先程から真琴の身体に響いてくるし、魔力を込めた拳は相手のデバイスによって完璧に防がれている。
すり減らしながら拮抗している真琴だが、相手は底無しだ。
これほど長く続く攻防にも理由はあった、それは相手も真琴の状態を正しく認識しているからだ。
このまま戦闘を続ければ必ず終着は真琴の敗北で終わる。
そしてそれがそれほど遠くない未来だという事も解っている。

「―――いい加減!」

真琴が叫びながら拳を振りおろす。

「倒れなさいよぉ―――!!」

渾身の力を込めてヴィータへと殴りつける。
しかし……その一撃はやはりデバイスによって軽く防がれた。
刻一刻と終焉は近づく、相手はそれほどまでに強かった。
まるで何時もの模擬戦で敵わない自分の主人と戦っているかのようだ。
幾ら考えても打開の策が思いつかない。
この状態を拮抗させるだけで押し戻す事など出来ない。

(だからって負けっぱなしは趣味じゃない)

そう決意するも、やはり一手足りない。
相沢祐一曰く、絶対なる力量差を覆すにはそれ相応の準備とやり切る決意が必要だ。
だが……真琴には準備に費やす時間など無い。
せめて、祐一が教えてくれたものが少しでも完成を見せていたら違っただろうに。
思考する真琴に、数十回目の衝撃が奔る。
ヴィータの一撃が真琴の防御越しにダメージを与えてきた。
顔を顰めるも、猛然と反撃する。
少しでも攻撃の手を緩めれば、後に残るのは敗北のみなのだから。

 

 

 


純粋な太刀筋が祐一のバリアジャケットを容赦なく切り裂いた。
まるで暴風のような速さで舞うデバイスは電光石火の如く夜空を駆ける。
しかしその一撃、決して相沢祐一の身体を直接傷つけてはいなかった。
裂かれたバリアジャケットの切れ端が銀色の光となって空に消える。

『"Funf lanze"(フュンフランツェ)』

避けた体勢のまま祐一はリューナを振りかぶった。
銀色の閃光がまるでシグナムを包み込む掌のように囲んだ。
誘導型とは思えないほどの速度でシグナムに接敵する光。
だがそれを避けるまでもない事は既に知っている。
祐一はしかしその隙をつく、攻撃ではなく牽制として一瞬の隙を狙って。
シグナムは一瞬の交差で思考を回転させる。
狙ってくるのは次、障壁で体勢を崩した時に本命が来る。
そう思えば捌きやすい、隙をつく気ならばそれを逆に利用してやればいい。
祐一の誘導弾が迫る、しかしそれを敢えて避けずワザと相手の術中に嵌った。

『"Panzergeist"(パンツァーガイスト)』
『"Blitz flug"(ブリッツフルーク)』

先程の巻き返し、シグナムは動きを止めて祐一の誘導弾をバリアジャケットで弾く。
その隙を待っていたかのように祐一は一気に距離を詰めてくる。
速度が速い、その速度はまるで先程の真琴を見ているかのようだ。
だが距離を詰めてくれる事自体は、シグナムにとって嬉しい誤算であった。
シグナムは優秀なクロスレンジ魔導士であり、戦術は極めて簡潔だ。
近づいて斬る、離れているならば多少無理してでも接近する事を第一とする。
間合いさえ詰めれば……そこはシグナムの有効範囲となるのだから。

「甘いっ!!」

迫る祐一にシグナムはデバイスを反し、振り上げるようにして斬りつけた。
その一撃は遂に祐一の右肩を浅く斬りつける事に成功する。
バリアジャケットが裂け、肩口が露出する……が祐一は止まらなかった。
傷つけられた瞬間眉を顰めるがすぐに無表情に戻って祐一はデバイスを握りなおす。
距離はもう無い、そして刹那たる時間も。

「リューナッ!! Multiprogramming!」
『Yes, my master(はい、我が主)』

祐一の身体から銀色の魔力光がまるで噴水のように散った。
だが詠唱するような素振りは見せず、ただデバイスを振りかぶる。
魔力打撃、ミッド式の魔導士がクロスレンジで行う接近戦だ。
シグナムは何度もミッド式の魔導士と戦闘を繰り返していた。
だからこそ、祐一が取る戦闘行動は大体予想がついている。
予測通り、デバイスであるリューナが銀色に一層輝き振り下ろされた。
魔力打撃はそのものの破壊力より付属された衝撃力が脅威だ。
圧縮した魔力を爆発させたり、震動エネルギーを送り込み内部から破壊したりする。
魔力斬撃とは違い、普通に対処するだけでは不安が残る攻撃だ。

「ならば―――押し通る!」

しかし、シグナムは敢えてその攻撃を真正面から受ける選択肢を取った。
成程確かに相手の攻撃は効果的だ。
危険を孕みながらもシグナムの動きを阻害する攻撃を優先する。
先程から結界の外へ出る為だろうか、数人が後退した。
今ここで相沢祐一が背負っているのは時間稼ぎという役割だ。
積極的に仕留める事はしなくていい、ただ少しでも行動を妨害すればいいのだから。

「だが、させんっ!!」

少しでも早く事柄を済ませたいシグナムは多少の危険を冒してでも突き進む。
確固たる意志と立脚点を持つが故に迷わない、それが強さというものだ。
そして遂にシグナムのデバイスと祐一のデバイスが衝突した。
二つのデバイスが両者の魔力光を発しながら夜空を染め上げていく。

『"Schlag sonne"(シュラークゾンネ)』
『Explosion(爆発)』

デバイス、リューナとレヴァンティンが同時に告げる。
魔力斬撃と魔力打撃は交差して両者を中心に眩い光が包み込んだ。
凄まじい衝撃が身体を通して奔り抜ける。
腕から肩にかけて祐一のバリアジャケットが衝撃に耐えられず弾け飛んだ。
シグナムのバリアジャケットは靡かれ多少削られたようだが、祐一ほどではない。

(マシな拮抗すら出来ないってか……っ!)

想像内だとは言え、改めて対峙している相手の異常性が浮かび上がる。
何故これほどの実力がありながら、これまで情報が無かったのか。
管理局は全てとは言わないが、高い能力を持つ魔導士ならば資料として完備している。
だが間違い無く相手は異質の力を持ちここ数年で力をつけたとは思えないほどに熟練していた。
それなのにまったく資料に無い相手、流石に祐一といえど事前情報が無い相手とやり合うには相応の緊張が奔る。

「随分とご機嫌だな!」

祐一は適度に距離を離しながらもリューナをシグナムに向かって構えて次の攻撃に備える。
思わず息が切れそうになるが深呼吸を繰り返して眼力が衰えないように笑う。
不快な脂汗が滲み、冬だというのに纏わりつくような感覚が拭えない。
フルドライブ、今祐一がシグナムと何とか戦えている理由がそれだ。
普段は身体の関係で抑えられているリミッターを外し全力の魔力運用を可能とする技術。
その威力は絶大だが、やはり付け焼刃であり反動も大きかった。

『Master(主)』

……そんな祐一の迷いを察したのか、リューナが何時も静かな口調で告げる。
一言、こちらの様子を気にしたような一言。
だがそれだけでリューナが暗に何を示していたのかがわかる。
モード切り替え、相沢祐一の切り札とも言える一手。
確かにフルドライブを続けるのも限界がある、余裕がある内に切り替えた方がいいかもしれない。
それほどの実力差があった。

「それでも、使わない」

祐一はそう言い捨てて、リューナを振る。
一瞬で砲撃モードに変形し魔力光が羽根のように舞う。

「―――撃て」
『"Stern beschiesung"(シュテルンベシースング)』

ほぼノータイムで魔力砲を放つ。
考える隙すら与えず、威力制圧を試みる。
閃光のような衝撃がシグナムへと向かう。
だが、それを見てシグナムはまたも宙で静止した。

「速さはまずまず、だがその程度では……」
『"Panzergeist"(パンツァーガイスト)』

魔力砲が案の定シグナムのバリアジャケットによって弾かれる。
それを確認して舌打ちしながらもロングレンジに近いミドルレンジの距離まで離れた。
だがシグナムは離れる祐一を敢えて追わずにその場に佇む。
しかし―――それは決して後退を認めたわけでは無かった。

「ベルカの騎士には通用せんっ!!」

瞬間、祐一の背筋に凄まじい怖気が奔る。
魔力光がシグナムの全身から迸り息の詰まるような緊張が生まれた。

(なんだ、何をしようとしている?)

その場から撤退した方がいいのか、または何かをされる前に近づくべきか。
迷いで行動が遅れ、デバイスすら満足に構えていない。
……戦術に判断力は不可欠だ。
祐一はそれを理解していながらもその一手が遅れている。
フルドライブの後遺症か、それとも他の何かか。

『"Schlangeform"(シュランゲフォルム)』

しかし、それを見逃すほどシグナムは甘くは無い。
それを見て……祐一は密かに口元を緩めた。

 

 

 

あとがき
流石の祐一君も実力差がありすぎると苦戦するようです。
ちょいとスランプすら感じさせる出だしですがプロット通り進む事を第一に!
忙しさもまた緩和されたので順当にいけば更新速度は戻るはず。
リリカルマジカル頑張ります(´ω`)

 

■SS辞書■

―ブリッツフルーク(Blitz Flug)―
本編では言及されていなかったが高速移動魔法。
祐一の通常速度自体は真琴に大きく劣るが短距離の移動ならば同じぐらいの速度が出せる。
足下に円を描くような魔力光が広がり空中でも滑るような移動が可能。
この技術を使えば多少の隙で近中遠、全てに対応する事が出来る。
だが祐一の魔力量を考えるにそれほど多用出来る魔法では無いようだ。
使用者:相沢祐一

―シュラークゾンネ(Schlag Sonne)―
魔力打撃の一種。
デバイスに接触させた瞬間、爆発させたような衝撃が対象に奔る。
非殺傷設定なので純粋な物理破壊力は無いが、衝撃で相手を昏倒させる事を目的としている。
ちなみに対象が非生命体ならば巨大な岩石やコンクリートの壁を内部から破壊させる事が可能。
使用者:相沢祐一